複素積分(読み)ふくそせきぶん(英語表記)complex integral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複素積分」の意味・わかりやすい解説

複素積分
ふくそせきぶん
complex integral

複素平面上に,なめらかな曲線 Czz(t)(atb) と,曲線 C に沿って連続複素関数 f(z) が与えられているとする。このとき,区間 [ab] を at0t1t2<…<tn-1tnb で細分し,区間 [tk-1tk] の中に任意に点 τk をとり,
をつくる。このとき,|z(tk)-z(tk-1)| のうちの最大のものが0に近づくように n→∞ とすれば,上の Sn は,分点 tk ,区間 [tk-1tk] 中の τk のとり方いかんにかかわらず,1つの極限値に近づく。これを f(z) の C に沿っての複素積分と呼び,
で表わす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android