裏打(読み)うらうち

精選版 日本国語大辞典 「裏打」の意味・読み・例文・類語

うら‐うち【裏打】

〘名〙
① (━する) 紙、布、皮などの裏に紙や布を張り、補強すること。またそのもの。転じて職務などを補佐するもの。
※看聞御記‐永享七年(1435)一二月五日「太刀一振被下。破損所々裏打、其功に被下」
※玉塵抄(1563)一六「枢密のは宰相のうらうちになるぞたすくる官ぞ」
親元日記‐寛正六年(1465)八月一八日「御はり輿之時は裏打著也」
③ (━する) 別の面から補強して、いっそう確かなものにすること。裏づけ。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話「彼等の言葉に、僕は何故厚い疑惑の裏打(ウラウチ)をしなければならないのか」
濁り酒をしぼったあとの酒糟(さけかす)の、まだ発酵しない米粒を多く含んでいるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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