装荷ケーブル(読み)そうかケーブル

精選版 日本国語大辞典 「装荷ケーブル」の意味・読み・例文・類語

そうか‐ケーブル サウカ‥【装荷ケーブル】

〘名〙 (ケーブルはcable) 電話電送路線などの通信路線で、路線中の減衰を小さくするために回線路の一定間隔ごとに装荷コイルを挿入した遠距離送信用ケーブル。

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デジタル大辞泉 「装荷ケーブル」の意味・読み・例文・類語

そうか‐ケーブル〔サウカ‐〕【装荷ケーブル】

装荷1を施した遠距離送信用の電線

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百科事典マイペディア 「装荷ケーブル」の意味・わかりやすい解説

装荷ケーブル【そうかケーブル】

減衰量を少なくするため,一定距離ごとにインダクタンス(コイル)を挿入する方式通信ケーブル。元来,長距離通信用に開発されたが,信号の伝搬速度がおそくなる,位相ひずみを生ずる,ある周波数以上になると減衰が急増するなどの欠点のため,現在では長距離には無装荷ケーブル同軸ケーブル光ファイバーケーブルが多用され,装荷ケーブルは短距離市外回線,同一交換区域内の電話局相互の中継線等に用いられている。
→関連項目海底ケーブル

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世界大百科事典(旧版)内の装荷ケーブルの言及

【電気通信】より

…しかしケーブル線路の問題の一つは,長距離回線になると減衰が著しくなることである。当初はこの減衰を電気回路的に補償する方式として1900年にピューピンMichael Idyorsky Pupin(1858‐1935)により発明された装荷ケーブルが用いられた。これはケーブルのところどころに装荷線輪と呼ばれるコイルを直列に挿入し,線間容量による信号減衰を等化補償するものである。…

※「装荷ケーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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