(読み)さいする

精選版 日本国語大辞典 「裁」の意味・読み・例文・類語

さい‐・する【裁】

〘他サ変〙 さい・す 〘他サ変〙
① 布や紙などを切る。裁ち切る。
※文明本節用集(室町中)「狂簡(キャウカン)斐然成章、不以裁(サイスル)一レ之也〔公冶長編〕」
② 判定する。裁定する。さばく。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二三「何となれば事を書して後ち意を裁するの人と雖ども或は事を書せざることあり」
手紙を書く。文章を作る。
俳諧鶉衣(1727‐79)続・上・一二一・咄々房挽歌並序「驢鳴の挽歌を裁して曰」
④ 自殺する。自裁する。
江戸繁昌記(1832‐36)五「或は傷くに因て死し、或は辱を受て以裁し」

さい【裁】

〘名〙 物事理非を判断すること。どう処理したらよいかを決めること。〔文明本節用集(室町中)〕
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八「常に裁(サイ)朝廷に仰げば」

さい‐・す【裁】

〘他サ変〙 ⇒さいする(裁)

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デジタル大辞泉 「裁」の意味・読み・例文・類語

さい【裁】[漢字項目]

[音]サイ(漢) [訓]たつ さばく
学習漢字]6年
布を断ち切る。「裁断裁縫
是非善悪を判断して決める。処理する。「裁定裁判決裁親裁制裁総裁仲裁独裁
外見。「体裁
裁縫のこと。「洋裁和裁
裁判所」の略。「家裁高裁地裁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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