裁落(読み)たちおとす

精選版 日本国語大辞典 「裁落」の意味・読み・例文・類語

たち‐おと・す【裁落】

〘他サ五(四)〙 裁断して不必要な部分を切り落とす。布地などを衣服に仕立てるために余分な所を裁ち切って除く。
人情本春告鳥(1836‐37)八「紐は松葉色の、五呂服絲の端(みみ)を、立落(タチオト)せしを」
※学生時代(1918)〈久米正雄受験生の手記同型に揃へるために、遠慮なく厚い台紙の端を裁ち落しながら」

たち‐おとし【裁落】

〘名〙
① 余分なものとして切り落とされたもの。端切(はぎれ)。裁ち残し。
※滑稽本・六阿彌陀詣(1811‐13)二下「きれやの息子が裁(タチ)おとしの横切れをそっとくれたり」
② 特に、製本の仕上げ裁ちで切り捨てられる紙の裁ちくず。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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