裁決規範(読み)さいけつきはん

世界大百科事典(旧版)内の裁決規範の言及

【法】より

…許容規範は,命令・禁止規範の存在を前提としており,義務賦課規範に従属的なものであるが,権能付与規範は,義務賦課規範に従属的なものでも還元可能なものでもなく,また,不完全な法規範でもなく,独自の重要な機能を果たしており,義務賦課規範と並んで,法規範の基本型を成している。(3)法体系の重層構造 統一的な法体系を組成するもろもろの法規範の構造的な分類としては,行為規範,裁決(強制)規範,組織(権限・構成)規範という3種類の規範群に分け,法体系は全体としてこれらの規範群が相互に支えあった立体的な重層構造を成していると理解するのが適切であろう。典型的な法規範である民法や刑法の条文の大部分は,違法行為や法的紛争の存在を前提として,裁判における制裁発動・紛争解決のための規準を主として裁判関係者に指図する裁決規範の形態をとっており,しかも,その多くは,法規範違反に対する強制的な法的制裁(刑罰,損害賠償など)を規定する強制規範である。…

※「裁決規範」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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