裁断(読み)さいだん

精選版 日本国語大辞典 「裁断」の意味・読み・例文・類語

さい‐だん【裁断】

〘名〙
理非善悪を区別し定めること。どちらかに判断してきめること。裁決裁定
玉葉‐治承二年(1178)七月二七日「是両家之許、多有裁断之故也」
※屋代本平家(13C前)一「御裁断(サイダン)遅かりければさも可然公卿殿上人は、あはれ是は疾々可御裁許物を」 〔南史‐徐勉伝〕
② 布や紙、皮革などをきめられた型に合わせてたちきること。洋裁や靴では、その型紙どおりに布や皮革を裁つこと。
斜陽(1947)〈太宰治〉三「ドレスの生地を間違って裁断した時みたいに」

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デジタル大辞泉 「裁断」の意味・読み・例文・類語

さい‐だん【裁断】

[名](スル)
物を断ち切ること。特に、型に合わせて布・紙・革などを切ること。「型紙に合わせて生地を裁断する」
物事の善悪・適否を判断して決めること。「裁断を下す」「裁断を仰ぐ」
[類語](1切断断裁分断寸断両断横断縦断/(2決裁裁量

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「裁断」の読み・字形・画数・意味

【裁断】さいだん

裁定する。〔陳書文学、何之元伝〕夫(そ)れ事に始り、人に業行り。本末、頗(すこ)ぶる宜しく敍(せんじよ)すべし。案ずるに臧榮(い)ふ、に裁斷無きは、のごときのみと。

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