袖の雫（読み）そでのしずく

精選版 日本国語大辞典

そで【袖】 の 雫(しずく)

衣の袖にかかるしずくの意で、悲しみの涙で袖がぬれることのたとえ。

※伊勢物語（１０Ｃ前）七五「涙にぞぬれつつしぼる世の人のつらき心はそでのしづくか」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

そで‐の‐しずく〔‐しづく〕【袖の^×雫】

袖にかかる涙。
「よそにふる人は雨とも思ふらむ我が目にちかき―を」〈和泉式部集・上〉

出典　小学館