袖の氷(読み)そでのこおり

精選版 日本国語大辞典 「袖の氷」の意味・読み・例文・類語

そで【袖】 の 氷(こおり)

衣の袖をぬらした涙がこおってしまったものの意で、悲しみに閉ざされた心のたとえ。袖のつらら
※後撰(951‐953頃)冬・四八一「思ひつつねなくにあくる冬の夜の袖の氷はとけずもある哉〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「袖の氷」の意味・読み・例文・類語

そで‐の‐こおり〔‐こほり〕【袖の氷】

涙にぬれた袖がこおること。悲しみに閉ざされた心のたとえ。
「よそにても、思ひだにおこせ給はば、―もけなむかし」〈真木柱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android