袋棚(読み)フクロダナ

デジタル大辞泉 「袋棚」の意味・読み・例文・類語

ふくろ‐だな【袋棚】

床の間の脇の上部または下部に壁から張り出して設ける戸棚天袋地袋など。袋戸棚
茶棚の一。志野棚に模してで作ったもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「袋棚」の意味・読み・例文・類語

ふくろ‐だな【袋棚】

〘名〙
① 床の間や書院の脇、違い棚の上部に壁から張り出して設けた戸棚。天袋・地袋など。袋戸棚。
※俳諧・崑山集(1651)三春「藤の花つほみの比やふくろ棚〈重宗〉」
茶道に用いる茶棚の一種。志野棚に模して桐で作ったもの。
狂歌吾吟我集(1649)春「大黒の袋たなをやかざるらん今朝大ふくをいはふ茶の湯に」

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世界大百科事典(旧版)内の袋棚の言及

【棚】より

… 置棚とは別に,書院造建築には作り付けの棚がつくられた。この棚の大きさは間口が間半,1間のものが多く,構成は棚板だけのもの,袋棚や厨子棚を組み合わせたものなど種々ある。違棚は複数の棚板を左右から上と下にくい違いに釣った棚で,香炉,食籠,花瓶,茶器などを飾る。…

※「袋棚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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