袁 世凱(読み)えんせいがい

旺文社世界史事典 三訂版 「袁 世凱」の解説

袁 世凱
えんせいがい

1859〜1916
清末期の軍閥政治家中華民国の初代大総統
河南省の生まれ。1882年壬午 (じんご) 軍乱の際に李鴻章 (りこうしよう) の命を受け,朝鮮に清国勢力を伸ばした。日清戦争後,天津で北洋新軍を組織。1898年戊戌 (ぼじゆつ) の政変西太后 (せいたいこう) の信任を得,義和団事件でも列強側にたち,イギリスの信用を得た。1901年に直隷総督兼北洋大臣となり,北洋軍統括清朝における最大の実力者となったが,太后の死後失脚。辛亥革命のとき首相に登用されたが,革命派と妥協して宣統帝溥儀を退位させ,1912年中華民国臨時大総統に就任。強力な軍事力(北洋軍閥)を背景に政府の実権を握って中央集権を推進,1913年には第2革命を契機に革命派を弾圧して正式に大総統となり,国民党の解散・国会停止・新約法の公布などを行って独裁体制をかためた。1915年日本の二十一か条要求を受諾し,その後帝政復活を宣言したが,列国の反対と第3革命のためにこれを取り消し,翌年6月没した。

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367日誕生日大事典 「袁 世凱」の解説

袁 世凱 (えん せいがい)

生年月日:1859年9月16日
中国の軍人,政治家。中華民国大総統
1916年没

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