衣脱(読み)きぬぬぎ

精選版 日本国語大辞典 「衣脱」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐ぬぎ【衣脱】

〘名〙 陰暦四月一五日の称。人間の古い皮膚が脱皮し新しくなる日という。所によっては六月一日をいう。〔俚言集覧(1797頃)〕

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世界大百科事典(旧版)内の衣脱の言及

【待合】より

…《茶湯秘抄》によると〈路地に五畳敷のキヌヌキ有之ナリ〉とみえ,奈良の茶匠,松屋久行は待合のような部屋を設けていた。この衣脱(きぬぬき)は〈今更之様ニ申セ共,昔よりもありたるぞ〉とも誌(しる)されているところから,遅くとも村田宗珠,武野紹鷗(しようおう)の時代より以前からあった施設であることが知られる。茶室に縁が付いていたころには,縁が腰掛の役割をしていたが,松屋久栄の露地では,縁側の前の庇(ひさし)の下に〈長五尺六寸,足フトサ一寸二分〉の床几を置いて腰掛待合に使われていた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」