衡軛(読み)こうやく

精選版 日本国語大辞典 「衡軛」の意味・読み・例文・類語

こう‐やく カウ‥【衡軛】

〘名〙
牛車(ぎっしゃ)の軛(ながえ)先端にある牛の首につける横木。くびき。〔荘子‐馬蹄
② (形が①に似ているところからいう) 合戦での陣形の一つ。前線魚鱗(ぎょりん)鶴翼(かくよく)にし、第二陣以下を左右に縦に置き、敵が横に展開している場合、一翼だけが対陣し、敵陣とたがいちがいになるように横に陣をしく法。敵城などへ突入して放火する時、軍勢順次引きあげる時、山岳戦などに用いられた。衡振(こうしん)。〔伊京集(室町)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「衡軛」の意味・読み・例文・類語

こう‐やく〔カウ‐〕【衡×軛】

兵法で、陣立ての一。前線を魚鱗鶴翼にし、第2陣以下を左右に縦に配した陣形。→八陣はちじん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「衡軛」の読み・字形・画数・意味

【衡軛】こうやく

車の横木。

字通「衡」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android