衝迫(読み)しょうはく

精選版 日本国語大辞典 「衝迫」の意味・読み・例文・類語

しょう‐はく【衝迫】

〘名〙
① 心の中にわきおこる強い欲求。
灰燼(1911‐12)〈森鴎外一四「あそこが是非書きたい、書かなくてはゐられないと云ふ衝迫がなくてはならないとすると」
② (━する) 外から強い力が加わったり、何らかの刺激を受けたりすること。また、その力や刺激。
※女房的文学論(1947)〈平野謙〉「それぞれ女性の運命ほどぬきがたい力をもって読者に衝迫してくる作品もめずらしい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「衝迫」の意味・読み・例文・類語

しょう‐はく【衝迫】

心の中にわきおこる強い欲求。衝動
戯曲でも作ろうとすると、―ばかりでは成功せられそうにない」〈鴎外・灰燼〉

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