術数(読み)じゅっすう

精選版 日本国語大辞典 「術数」の意味・読み・例文・類語

じゅっ‐すう【術数】

〘名〙
① 陰陽・五行・卜占・式占・占候観相などの諸術総称広義には天文暦法を含めていう場合もある。
続日本紀‐延暦九年(790)二月乙酉「略渉群書。頗習術数」 〔北史‐崔浩伝〕
② はかりごと。計略謀計術策
※入江杉蔵宛吉田松陰書簡‐安政六年(1859)一月一九日「併当今権謀術数の世に候得ば」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「猿智慧から割り出した術数と、天来の滑稽趣味と混同されちゃ」 〔鶡冠子天則

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デジタル大辞泉 「術数」の意味・読み・例文・類語

じゅっ‐すう【術数】

はかりごと。たくらみ。「権謀術数
猿知恵から割り出した―」〈漱石吾輩は猫である
陰陽卜占ぼくせん観相などの術の総称。

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普及版 字通 「術数」の読み・字形・画数・意味

【術数】じゆつすう

策略。法家的な統治術。また、卜筮陰陽の術。〔四庫提要、子、術数類〕數の興るは、多くは秦以後に在り。其の旨をするに、陰陽五行、生剋制に出でず。實に皆易のにして、傅(つ)くるに雜を以てするのみ。

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