普及版 字通 「術(漢字)」の読み・字形・画数・意味
術
常用漢字 11画
(旧字)
11画
[字訓] わざ・みち
[説文解字]
[字形] 会意
行+朮(じゆつ)。朮は呪霊をもつ獣の形。この獣を用いて、道路で呪儀を行い、軍の進退などを決した。それで(述)・(遂)には、その決定に従い、ことを遂行する意がある。〔説文〕二下に「邑中のなり」と道路の意とし、〔段注〕に「引伸して技と爲す」とするが、本来は路上でその行為を決する呪儀であるから、呪術・法術の意をもつ字である。(道)は首に従い、異族の首を携えて祓う意。みな道路で行う呪儀に関する字である。
[訓義]
1. わざ、呪術、呪詛。
2. みちで行うわざ、呪術、みち、とおりみち、大きなみち、まち。
3. てだて、すべ、のり。
4. わざ、しごと、習いごと。
5. 述と通じ、のべる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ノリ・ミチ・タノシ・ネガフ・ヲキテ・タノム・バケ 〔字鏡〕 ノチ・ユイテ・タノミ・ノル・ウラス・ネガフ・ミチ・チマタ・オキテ・ノリ・タノム・バケ 〔字鏡集〕 ネガフ・ヲキテ・タノシ・チマタ・ミチ・ノリ・ウラム・タクム・バケ
[語系]
・djiut、ziut、jiutは声近く、・・はみな呪獣の朮()を用いる呪的な方法。(いつ)は矛を台座に立て、巡して循撫する示威的行為をいう。
[熟語]
術家▶・術画▶・術学▶・術客▶・術業▶・術計▶・術芸▶・術策▶・術士▶・術者▶・術人▶・術数▶・術阡▶・術智▶・術中▶・術道▶・術能▶・術法▶・術謀▶・術路▶
[下接語]
医術・学術・奇術・術・技術・蟻術・経術・芸術・剣術・幻術・詐術・算術・手術・呪術・儒術・心術・仁術・数術・仙術・戦術・賤術・操術・智術・道術・任術・馬術・秘術・美術・兵術・法術・魔術・妙術・妖術・吏術・良術・歴術
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報