行雲(読み)コウウン

デジタル大辞泉 「行雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん〔カウ‐〕【行雲】

空を流れ行く雲。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「行雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん カウ‥【行雲】

〘名〙
① 空を行く雲。流れて行く雲。ただよう雲。
菅家文草(900頃)二・早春、侍宴仁寿殿、同賦春暖「朱吻歌高、所遏者行雲之影」
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)四「水櫛の梳鬢(すきびん)は片々たる行雲(カウウン)に似て」 〔曹植‐王仲宣誄〕
正徹物語(1448‐50頃)上「行雲廻雪の躰とて、雪の風にふかれ行きたる躰、花に霞のたなびきたる躰は」
※玉造小町子壮衰書(10C後)「巫峡行雲恒有襟上

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「行雲」の読み・字形・画数・意味

【行雲】こう(かう)うん

流れる雲。宋・軾〔謝民師推官に与ふる書〕(文を作るは)大略行雲水の如し。初め定質無し。但だ常に當(まさ)に行くべきに行き、常に止まらざるべからざるに止まる。理自然、生す。

字通「行」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android