行雨(読み)こうう

精選版 日本国語大辞典 「行雨」の意味・読み・例文・類語

こう‐う カウ‥【行雨】

〘名〙 降る雨。また、雨足の速い雨。
懐風藻(751)詠美人〈荊助仁〉「巫山行雨下、洛浦廻雪霏」
歌舞髄脳記(1456)「朝に行雲となり、夕には行雨となりけん面影」 〔宋玉‐高唐賦序〕

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普及版 字通 「行雨」の読み・字形・画数・意味

【行雨】こう(かう)う

ひとしきりの雨。楚・宋玉〔高唐の賦〕昔(むかし)宋の襄王、宋玉と雲(うんぼう)の臺に游び、高む。~に一人を見る。曰く、妾は巫山の女なり。~去りて辭して曰く、妾は巫山の陽(みなみ)、高丘の阻に在り。旦(あした)には雲と爲り、には行雨と爲り、、陽臺の下にありと。

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