行路（読み）コウロ

デジタル大辞泉

こう‐ろ〔カウ‐〕【行路】

１ 道を行くこと。また、旅行をすること。
２ 行く道。道すじ。「行路の変更を余儀なくされる」
３ 生きていく道すじ。世渡りの道。世路せろ。「人生行路」
[類語]生活・生計・活計・糊口ここう・口過ぎ・身過ぎ・世過ぎ

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こう‐ろ カウ‥【行路】

〘名〙

① 道を行くこと。旅行、または通行。

※続日本紀‐養老三年（719）一〇月辛丑「衛士以充_二行路防禦_一」

※滑稽本・東海道中膝栗毛（1802‐09）三「予多年東海道に遊歴し、其行路(コウロ)中山川の佳境勝景なるを仮書(かりがき)して」

② 人として生きていく道。生活していくこと。世渡り。よすぎ。

※足利本論語抄（１６Ｃ）述而第七「平生正_二行路_一するが祈る者を今謟_二鬼神_一祈ん乎と云也」

※こゝろ（1914）〈夏目漱石〉下「もし其男が私の生活の行路(カウロ)を横切らなかったならば」

③ 「こうろ（行路）の人」の略。

※六如庵詩鈔‐二編（1797）五・暮春与伴蒿蹊春蘭洲遊兎道「歩歩淂_レ句相嘲謔、拊_レ掌或使_二行路驚_一」 〔潜夫論‐明忠〕

④ 行く道。道すじ。道路。

※太平記（１４Ｃ後）一〇「尸(かばね)は行路(カウロ)に横て累々たる郊原の如し」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【行路】こう（かう）ろ

道路。また、道路の人。唐・張謂〔長安主人の壁に題す〕詩　縱令(たとひ)然して、暫く相ひ許すとも　(つひ)に是れ、悠悠行路の心

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出典　平凡社「普及版 字通」