行歩(読み)ぎょうぶ

精選版 日本国語大辞典 「行歩」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐ぶ ギャウ‥【行歩】

〘名〙 あるくこと。歩行。こうほ。ぎょうほ。
権記‐長徳四年(998)三月一三日「行歩難堪、不能早参悚畏申之由、伺縦容可奏者」
今昔(1120頃か)一三「身に病付て、行歩(ぎゃうぶ)する事不能(あたは)ず」

こう‐ほ カウ‥【行歩】

〘名〙 あるくこと。歩行。ぎょうぶ。
※和漢朗詠(1018頃)下「邑は建徳に隣(ちか)うして行歩にあらず境は無何(ぶか)に接してすなはち坐亡す〈具平親王〉」 〔礼記‐経解〕

おこない‐あり・く おこなひ‥【行歩】

〘自カ四〙 仏道修行をして歩く。
大和(947‐957頃)一六八「蓑ひとつをうちきて、世間世界ををこなひありきて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「行歩」の意味・読み・例文・類語

こう‐ほ〔カウ‐〕【行歩】

[名](スル)あるくこと。歩行。
愚人は暗黒の中に―す」〈中村訳・西国立志編

ぎょう‐ぶ〔ギヤウ‐〕【行歩】

歩くこと。歩行。
「身に病付きて―することあたはず」〈今昔・一三・二〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「行歩」の読み・字形・画数・意味

【行歩】こうほ

歩み。

字通「行」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android