行尸走肉（読み）こうしそうにく

精選版 日本国語大辞典

こうし‐そうにく カウシ‥【行尸走肉】

〘名〙 (歩くしかばねと走る肉の意) 形あって魂のない、肉塊同然の人。無能で存在価値がない者をあざけっていう語。

※旱霖集（1422）荻原賡和詩藁叙「使_四世之行尸走肉酒嚢飯帒之輩、識_三人間有_二不学之愧_一」 〔拾遺記‐後漢〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

こうし‐そうにく〔カウシ‐〕【行^×尸走肉】

《「拾遺記」後漢から。歩くしかばねと走る肉の意》無学・無能で存在価値のない者をあざけっていう語。

出典　小学館

四字熟語を知る辞典

行尸走肉

形あって魂のない、肉塊同然の人。無能で存在価値がない者をあざけっていう語。

[使用例] 人もどれほど王おう佐さ棟とう梁りょうの才であっても、これを利用もせず懶らん惰だに日を送れば、小技小能なるいわゆる斗と筲そうの人で正直に努める者に比して、一人前と称しがたく、ただ大なる行尸走肉たるに過ぎぬ［新渡戸稲造＊自警｜1916］

[解説] 歩くしかばねと走る肉という意味。

出典　四字熟語を知る辞典