行口（読み）いけくち

精選版 日本国語大辞典

いけ‐くち【行口】

〘名〙 酒類が相当飲める性質。弁舌がたくみなことなどにもいう。

※竹沢先生と云ふ人（1924‐25）〈長与善郎〉竹沢先生とその兄弟「このくらゐなら、まあ害はあるまい。お前は元来いけ口の方なんだからな」

いける【行】 口(くち)

酒が相当の量飲める人。酒飲み。

※大内旅宿（1907）〈高浜虚子〉「お梅ドンの前の盃はいつ見ても空(から)だ、なかなかいける口と見える」

出典　精選版 日本国語大辞典