行倒・行斃(読み)ゆきだおれ

精選版 日本国語大辞典 「行倒・行斃」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐だおれ ‥だふれ【行倒・行斃】

〘名〙 病気疲労・寒さ・飢えなどのために路上に倒れること。また、倒れて死ぬこと。また、その人。行路病者。のたれ死。いきだおれ。
浮世草子傾城禁短気(1711)二「それから其指の一本不足したを言立てに、野墓其外ゆきだをれの死人の指を買廻し」

ゆき‐だお・れる ‥だふれる【行倒・行斃】

〘自ラ下一〙 ゆきだふ・る 〘自ラ下二〙 (「ゆきたおれる」とも) 道の中途で倒れる。病気・けが・飢えなどで、路上で倒れる。
※浮世草子・好色敗毒散(1703)四「老後には野外に行き倒れて、果てなんも死の縁無量なれば量りがたし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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