血涙（読み）けつるい

精選版 日本国語大辞典

けつ‐るい【血涙】

〘名〙 (「韓非子‐和氏」に、王に献じた玉璞(ぎょくはく)がただの石とされた上、足切りの刑にあった和氏について「抱_二其璞_一而哭_二於楚山之下_一、三日三夜、泣尽而継_レ之以_レ血」とあるのにもとづく) ひどい悲しみやいきどおりのために出る涙。血のなみだ。〔日葡辞書（1603‐04）〕

※火の柱（1904）〈木下尚江〉九「其手紙を握り占めて真に血涙を絞りました」 〔陸機‐贈弟士龍詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

けつ‐るい【血涙】

激しい怒りや悲しみのために流す涙。血のなみだ。「血涙を絞る」
[類語]血の涙・紅涙・悲涙・暗涙・涕涙

出典　小学館

普及版 字通

【血涙】けつるい

血の涙。悲痛を極める。〔韓非子、和氏〕和(くわ)、乃ち其の璞(はく)をきて、楚山の下に哭(こく)すること、三日三夜、泣(なみだ)盡きて、之れに繼ぐに血を以てす。

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出典　平凡社「普及版 字通」