血みどろ(読み)ちみどろ

精選版 日本国語大辞典 「血みどろ」の意味・読み・例文・類語

ち‐みどろ【血みどろ】

〘名〙 (形動)
① 血まみれであること。また、そのさま。ちみどり。ちみどれ。ちみどろけ。
古今著聞集(1254)一六「ちみどろなる物の三四寸ばかりなれば、其物にたがはざりけり」
※俳諧・口真似草(1656)一「軍場(いくさば)にちみ泥になる蛙かな〈貞晨〉」
② (比喩的に) 血まみれになるほど、苦労していること。また、そのさま。懸命なさま。
業苦(1928)〈嘉村礒多〉「千登世との生活に血みどろになって喘いでゐる最中
③ (「頭割(あたまわり)」のしゃれから) 割勘(わりかん)にすること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「血みどろ」の意味・読み・例文・類語

ち‐みどろ【血みどろ】

[名・形動]
非常に多くの血にまみれていること。また、そのさま。「血みどろな(の)顔」
血にまみれるような苦労をすること。また、そのさま。「血みどろな(の)戦い」
[類語]血まみれ血だらけ血達磨

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