デジタル大辞泉 「蠱」の意味・読み・例文・類語 こ【蠱】[漢字項目] [音]コ(漢)1 まじないに使う虫。人を害する呪いや毒薬。「蠱毒/巫蠱ふこ」2 惑わす。乱す。「蠱惑」 まじ【×蠱】 「蠱物まじもの」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蠱」の意味・読み・例文・類語 こ【蠱】 〘名〙 易の六十四卦の一つ。。上卦は艮(ごん)(山)、下卦は巽(そん)(風)。山風蠱ともいう。蠱は故(こ)の音通で、この場合は事の意。風が吹いて山林中の汚気を一掃するかたちから、旧弊を一新するさまを示すとされる。 まじ【蠱】 [1] 〘語素〙 呪術の意を表わす。「まじこる」「まじなう」「まじもの」「まじわざ」など。[2] 〘名〙 =まじもの(蠱物)※二十五絃(1905)〈薄田泣菫〉霜月の一夕「さながら蠱(マジ)の手練(てだれ)に、魑魅(すだま)よ、はららに逃ぐる如く」 まじ‐く・る【蠱】 〘他ラ四〙① まじないをして、わざわいをこうむらせる。※細流抄(1525‐34)三「俗語に如レ形物を沙汰するをましなふといへり、沙汰しまじくりてをくなるべし」② ごまかす。まぎらかす。うわべをうまくとりつくろう。 まじ‐こ・る【蠱】 〘自ラ四〙 呪力に引き入れられる。また、そのためにわざわいにあう。呪詛(じゅそ)を受ける。※御巫本日本紀私記(1428)神代下「当遭害〈末志古礼奈牟(マシコレなむ)〉」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報