蠢動(読み)しゅんどう

精選版 日本国語大辞典 「蠢動」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐どう【蠢動】

〘名〙 (「じゅんどう」とも)
① 虫がうごめくこと。また、物がむくむくと動くこと。特に「蠢動含霊」の形で、生きとし生けるものすべての意でも用いる。
年中行事秘抄(12C末)正月「正月 春者。蠢動也。生也」
② つまらないもの、無知な者などが、うごめき騒ぐこと。
※新編覆醤続集(1676)五・即景「功名一事無、生理只蠢動」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「長防の士民たりとて皇国中に蠢動(シュンドウ)なす生息の民なれば」 〔爾雅疏‐釈訓〕

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デジタル大辞泉 「蠢動」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐どう【×蠢動】

[名](スル)
虫などがうごめくこと。また、物がもぞもぞ動くこと。
「全く人間も他の動物と同様に…地上で―してるんだね」〈葉山海に生くる人々
つまらないもの、力のないものなどが騒ぎ動くこと。「不満分子蠢動している」
[類語]うごめ蠕動ぜんどう活動動き運動行動生動躍動活躍奔走動く動き回る働く

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普及版 字通 「蠢動」の読み・字形・画数・意味

【蠢動】しゆんどう

うごめく。暗に策動する。〔三国志、呉、呂岱伝〕三年~會(たまたま)武陵の蠻夷、蠢動す。岱(たい)と太常潘濬と、共に討ちて之れを定む

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