蠍擬(読み)サソリモドキ

デジタル大辞泉 「蠍擬」の意味・読み・例文・類語

さそり‐もどき【×擬】

蛛形ちゅけいサソリモドキ科の節足動物。体長4センチくらいで黒褐色サソリに似るが、尾端に長いむち状の突起をもち、毒はないが悪臭を放つ。九州南部・沖縄分布。むちさそり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蠍擬」の意味・読み・例文・類語

さそり‐もどき【蠍擬】

〘名〙 クモ綱サソリモドキ目サソリモドキ科の節足動物の総称。体長四センチメートル内外。方形の前胸部と長卵形の腹部からなり、腹端に長い鞭(むち)状の突起がある。四対の歩脚のほか、はさみを持った太い触肢がある。毒は持たないが外敵を防ぐため強い酢酸臭の液を放つ。倒木や石の下にすみ、夜間に活動して小昆虫を捕食熱帯に多く分布。日本では鹿児島南西諸島に二種が分布する。むちさそり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android