蟹工船(文学)(読み)かにこうせん

百科事典マイペディア 「蟹工船(文学)」の意味・わかりやすい解説

蟹工船(文学)【かにこうせん】

小林多喜二小説。1929年《戦旗》に発表駆逐艦に監視されながらオホーツク海で操業する蟹工船で働く未組織労働者たちが,過酷な労働条件に抗して立ち上がるまでの過程を集団群像として描く。蔵原惟人の提唱するプロレタリア・リアリズムを実践するものとして高く評価された。プロレタリア文学代表作一つ
→関連項目戦旗山村聡

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android