蝶足膳(読み)ちょうあしぜん

精選版 日本国語大辞典 「蝶足膳」の意味・読み・例文・類語

ちょうあし‐ぜん テフあし‥【蝶足膳】

〘名〙 蝶足のついた膳。蝶足。
随筆守貞漫稿(1837‐53)二八「蝶足膳 必らず外黒内朱也。此ごとも高きは女用也。然も男用は蝶足と云ざる歟、祝膳とも云也」

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食器・調理器具がわかる辞典 「蝶足膳」の解説

ちょうあしぜん【蝶足膳】

足が蝶の羽を広げたような形をした外は黒、内が朱(しゅ)塗りの膳。関西などで、正月など晴れの席で用いた。

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世界大百科事典(旧版)内の蝶足膳の言及

【膳】より

… 近世に入って,足つきの膳にはさまざまなものがつくられた。足の形によって,蝶足,宗和(そうわ)足,猫足,銀杏(いちよう)足,胡桃(くるみ)足などの名があり,蝶足膳は足がチョウの羽を広げたような形をし,外黒内朱塗りで祝膳に用いられた。宗和(足)膳は茶人金森宗和の好みに始まるもので,内外とも朱または黒塗りで客用とされた。…

※「蝶足膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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