蜻蜓(読み)やんま

精選版 日本国語大辞典 「蜻蜓」の意味・読み・例文・類語

やんま【蜻蜓】

〘名〙
① 大形のトンボ総称。ふつうヤンマ科およびオニヤンマ科に属する種をさす。日本産最大種で体長九センチメートルに達するオニヤンマのほかギンヤンマ・カトリヤンマ・ウチワヤンマなどがある。せいてい。《季・秋》 〔俳諧・俳諧新式(1698)〕
浄瑠璃蘆屋道満大内鑑(1734)四「今から殺生好んでろくな人には成るまい。必ず蜻蛉(ヤンマ)つるなよ」
② トンボの総称。
雑俳・田みの笠(1700)「はなれずに嫁ぐ蜻蛉(ヤンマ)の中がへり」

せい‐てい【蜻蜓】

〘名〙 昆虫やんま(蜻蜓)」の漢名
本朝無題詩(1162‐64頃)八・秋日長楽寺即事〈菅原在良〉「煙緑嶺松懸薜茘、花紅水蓼騎蜻蜓
※淡窓詩話(19C中)上「蝶と蜻蜓との情能を形容して、其精微を極むるに在り」 〔杜甫‐重過何氏詩三〕

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デジタル大辞泉 「蜻蜓」の意味・読み・例文・類語

やんま【蜻蜓】

トンボ目ヤンマ科の昆虫の総称。体長6センチ以上あり、体は長く太めで、複眼も大きい。はねは幅広く、翅脈しみゃく太い。昆虫類中最も速く飛ぶ。ギンヤンマ・ルリボシヤンマ・カトリヤンマなど。
大形のトンボ。ギンヤンマオニヤンマ・ムカシヤンマ・ウチワヤンマなど。 秋》「山の端を―かへすや破れ笠/其角
トンボ別名

せい‐てい【××蜓】

ヤンマの別名。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蜻蜓」の解説

蜻蜓 (ヤンマ)

動物。ヤンマ科の昆虫の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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