精選版 日本国語大辞典 「蜻蛉返・筋斗返」の意味・読み・例文・類語
とんぼ‐がえり ‥がへり【蜻蛉返・筋斗返】
〘名〙 (勢いよく飛んでいたトンボが、急に後ろへ身をひるがえすさまからいう。「とんぼかえり」とも)
※咄本・軽口機嫌嚢(1728)二「きん所のともだち子共十四五人、大かぐらやらとんぼがへりやら、こころまかせにくるはして」
② ある場所へ、行ってすぐひき返してくること。とんぼうがえり。
※浮世草子・御前義経記(1700)八「一家不残(のこらず)とんぼがへりして湊に出むかひ」
③ 剣術の刀法の一つ。誘い太刀を打ってすばやく後に引き、相手がつけ込んで打ち掛けるとき、とび違って刀を返しざまにこれを斬る方法。とんぼうがえり。とぼうがえり。
④ 歌舞伎で、切られたり投げられたりした役者が宙返りをすること。とんぼうがえり。
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