蜆貝(読み)しじみがい

精選版 日本国語大辞典 「蜆貝」の意味・読み・例文・類語

しじみ‐がい ‥がひ【蜆貝】

〘名〙
① =しじみ(蜆)《季・春》
※十巻本和名抄(934頃)八「蜆貝 文字集略云蜆〈音顕 字亦作 之々美加比〉似蛤而小黒也」
少女陰部異称。成人女性の陰部を貝になぞらえて蛤(はまぐり)赤貝というのに対していう。
③ (②から転じて) 少女。また、一人前にならない年少の舞子芸者
雑俳・続真砂(1730)「しっかりと口を合瀬田蜆貝」
④ 人を恐れてちぢこまっていること。意気地がなく、小さくなっていること。また、その人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「蜆貝」の意味・読み・例文・類語

しじみ‐がい〔‐がひ〕【×蜆貝】

シジミのこと。また、その貝殻
少女の陰部をいう隠語。成人女性の陰部を赤貝になぞらえるのに対していう。
少女。また、江戸吉原禿かむろのこと。
やい―、二人ともにここへ来い」〈伎・五大力

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