精選版 日本国語大辞典 「蛻の殻」の意味・読み・例文・類語
もぬけ【蛻】 の 殻(から)
① セミやヘビのぬけがら。もぬけ。
② 人の抜け出したあとの寝床や住居などのたとえ。
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉一五「並べし床はもぬけの殻(カラ)なり」
③ 魂が抜け去った体。死骸。
※読本・椿説弓張月(1807‐11)残「その空蝉の裳脱(モヌケ)の殻(カラ)へ、白縫が魂入りて」
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