蛙股池(読み)かえるまたいけ

日本歴史地名大系 「蛙股池」の解説

蛙股池
かえるまたいけ

[現在地名]奈良市あやめ池南九丁目

西大寺の西方約二キロに所在。近世にはおお池とよばれ、菅原すがはら村に所在したので、「日本書紀」推古天皇一五年条に「倭国に、高市池・藤原池・肩岡池・菅原池作る」とみえる菅原池とも考えられる。

慶応三年(一八六七)の和州添下郡菅原村宝来村明細帳(天理図書館文書)によれば、池掛りの村とその石高(括弧内は修築費分担比)は、菅原村五四七・二四五石(五割)青野あおの村一九一・七七六石(二割)疋田ひきた村五八・五石(一割)、菅原村喜光きこう寺領三〇石(三分)横領よこりよう(郡山藩領、字大臣・高木)一二六石(一割五分)小坊こぼう(郡山藩領西大寺村のうち)一八・三二五石(二分)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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