蛇城跡(読み)じやばみじようあと

日本歴史地名大系 「蛇城跡」の解説

城跡
じやばみじようあと

[現在地名]上富田町生馬

生馬いくまの南部、保呂ほろ(現白浜町)との境にあるじようもり山頂にある。標高三七一メートル。永正六年(一五〇九)いち本拠を置いた山本氏の築城といわれ(栗栖家蔵文書)、寛延三年(一七五〇)の古城跡名所旧跡書上(三栖家蔵)に「蛇喰ケ城主山本式部、是ハ山本家三郎と申由落城右同断節」とあり、一族山本式部の居城と伝える。永正一〇年畠山氏の家督争いともかかわっていったん安宅・小山連合軍の手に落ち、のち奪還したと伝える(栗栖家蔵文書)。大永二年(一五二二)以前のものとみられる年不詳七月一四日付小山弥八宛畠山卜山感状(小山文書)に「就蛇喰之敵没落、其口之儀成意懸、頭討捕、到来候、尤神妙候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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