蚕養国神社(読み)こかいくにじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「蚕養国神社」の意味・読み・例文・類語

こかいくに‐じんじゃ こかひくに‥【蚕養国神社】

福島県会津若松市蚕養町にある神社。旧県社。祭神保食神(うけもちのかみ)天照大神(あまてらすおおみかみ)稚産霊神(わくむすびのかみ)。弘仁二年(八一一創建。蚕養明神。こがいさま。

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日本歴史地名大系 「蚕養国神社」の解説

蚕養国神社
こがいくにじんじや

[現在地名]会津若松市蚕養町

大寺おおてら街道の蚕養口東側にある。祭神は保食大神・稚産霊大神・天照大神で、旧県社。「延喜式」神名帳には会津郡としては伊佐須美いさすみ神社(現会津高田町)と蚕養国神社の二座のみ記される。蚕養とは蚕を飼う意味で、「新編会津風土記」は「此社久く頽顛し文献の徴すへきなけれは履歴の詳なることを知らす、されとも昔は社地も広大にして華構壮麗をきはめ、瑞籬玉垣等のまうけ巨宏にして其礎石中古まて往往此辺田圃の間にありしと云又其頃は神祝も許多ありて左計の大社なりしに何の頃にか兵火」に罹って荒廃したと記し、そこで保科正之は「これを憂へ件の祠跡に就て社地を広め」社殿を造営し、寛文九年(一六六九)に正遷宮式、翌一〇年六月二七日に初めて大祭を行った。

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