虹ノ松原(読み)にじのまつばら

改訂新版 世界大百科事典 「虹ノ松原」の意味・わかりやすい解説

虹ノ松原 (にじのまつばら)

佐賀県唐津市の旧浜玉町から唐津市の松浦川河口にかけて,唐津湾の奥部,松浦潟の砂丘列に弧を描いて連なる松原延長約5km,幅400~600mに及ぶクロマツ林の松原で,日本三大松原の一つともいわれ,特別名勝に指定されている。防風林防砂林として,初代唐津藩主寺沢広高が,もとの自然林にさらに植林したものと伝える。背後鏡山(284m)からの眺望絶景で,玄海国定公園一角をなしている。東ノ浜海水浴場,キャンプ場などもあるが,松原の保護対策にも迫られている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「虹ノ松原」の意味・わかりやすい解説

虹ノ松原
にじノまつばら

佐賀県北部,唐津湾沿いにある海岸の松原。唐津市松浦川河口から浜崎の間約 5kmに広がる。慶長年間(1596~1615)初代唐津城主寺沢広高が農地保護のため植林したのが始まり。三保の松原天橋立と並ぶ日本三大松原の一つで,国の特別名勝に指定されている。背後の鏡山領巾振山)は松浦佐用姫伝説のある景勝地で,虹ノ松原とともに玄海国定公園の一部。

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百科事典マイペディア 「虹ノ松原」の意味・わかりやすい解説

虹ノ松原【にじのまつばら】

佐賀県唐津市東部から浜玉町(現・唐津市)にわたる砂州上の松原(特別名勝)。約5kmに及び弧状をなし,クロマツの老木が多い。海浜は海水浴場。17世紀末唐津藩主が防風林として植林したという。背後に領巾振(ひれふり)山がある。筑肥線虹ノ松原駅に近い
→関連項目唐津[市]玄海国定公園浜玉[町]

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