虫養(読み)むしやしない

精選版 日本国語大辞典 「虫養」の意味・読み・例文・類語

むし‐やしない ‥やしなひ【虫養】

〘名〙 (腹中の虫に食物を与えるの意) 空腹を一時的にしのぐこと。また、その軽食。虫おさえ。転じて、性欲その他の欲望を一時的に満たすこともいう。
※玉塵抄(1563)四五「尊宿長老などに酒をかんをして果子肴をすすむるを叢林ことばに虫やしないの薬と云」
浄瑠璃・右大将鎌倉実記(1724)三「背なりと弄(いら)うて貰へば虫養(ムシヤシナ)ひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android