デジタル大辞泉
「虫の音」の意味・読み・例文・類語
むし‐の‐ね【虫の音】
虫の鳴く声。特に、秋の虫にいう。《季 秋》「―に折々わたる嵐かな/青蘿」
地歌・箏曲の曲名。明和・安永(1764~1781)ごろ、藤尾勾当作曲。歌詞は謡曲「松虫」などにより、手事に虫の声を表す旋律がある。松虫。
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むし【虫】 の 音(ね)
① 虫の鳴く声。《季・秋》
※
古今(905‐914)
秋上・一八六「わがためにくる秋にしもあらなくに虫のね聞けばまづぞ悲しき〈よみ人しらず〉」
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)二幕「
合方。虫
(ムシ)の音
(ネ)。時の鐘」
むしのね【虫の音】
地唄・
箏曲。明和・安永(
一七六四‐八一)ころ、
名古屋の藤尾勾当作曲。歌詞は謡曲「松虫」からとった
部分に新しく
増補。
手事(てごと)の部分に虫の声を暗示した
リズムがある。
別名「松虫」。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報