虚霊不昧(読み)キョレイフマイ

デジタル大辞泉 「虚霊不昧」の意味・読み・例文・類語

きょれい‐ふまい【虚霊不昧】

朱熹大学章句」から》天から授かった心の本体は空で、欲に曇ることなく、鏡のようにすべての物事を明らかに映すことができること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虚霊不昧」の意味・読み・例文・類語

きょれい‐ふまい【虚霊不昧】

〘名〙 (「大学章句」の「明徳者、人之所乎天、而虚霊不昧、以具衆理、而応万事者也」から) 天から享(う)ける明徳の精神は清浄霊妙で、邪欲に昧(くら)まされることなく、それ自体は空であるが万物に対し鏡のように照応するの意。天性の徳のすぐれて明らかなることをいう。
※惺窩文集(1627頃)二・小蓬壺記「虚霊不昧、衆理万事顧諟明命通天之犀也、夜明之犀也」

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