虚言(読み)キョゲン

デジタル大辞泉 「虚言」の意味・読み・例文・類語

きょ‐げん【虚言】

[名](スル)うそを言うこと。また、その言葉。きょごん。「虚言を弄する」
われ何為なんすれぞ―せんや」〈織田訳・花柳春話
[類語]偽り法螺そら嘘っぱち嘘八百虚偽偽善まことしやか二枚舌はったり虚辞そら言そら音もっともらしいでたらめ出任せ出放題荒唐無稽事実無根根も葉もない

きょ‐ごん【虚言】

きょげん(虚言)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虚言」の意味・読み・例文・類語

きょ‐げん【虚言】

〘名〙 他人をあざむくいつわりの言葉。まごころから言うのではない言葉。うそ。そらごと。虚語(きょご)。きょごん。こごん。
将門記(940頃か)「虚言を心中に巧へて、謀叛の由を太官に奏す」 〔老子‐二二〕

こ‐ごん【虚言】

〘名〙 (「こ」「ごん」はそれぞれ「虚」「言」の呉音) 仏語。うそいつわりの言葉。きょげん。きょごん。
東寺百合文書‐と・正応三年(1290)一一月日・伊予弓削島庄百姓等起請文「もしここんをもあいかまへて申候ものならば」

きょ‐ごん【虚言】

義経記(室町中か)六「九郎が有所に於ては、知りたるらん。きょごんを構へず、正直に申され候へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「虚言」の読み・字形・画数・意味

【虚言】きよげん

うそ。いつわり。〔老子、二十二〕古の謂(いはゆる)曲なれば則ちしとは、豈に言ならんや。

字通「虚」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android