普及版 字通 「虐(漢字)」の読み・字形・画数・意味
虐
常用漢字 9画
(旧字)
9画
[字訓] しいたげる
[説文解字]
[その他]
[字形] 象形
虎が爪をあらわしている形。篆文には人の形を加えており、人が危害にあう意である。〔説文〕五上に「殘(そこな)ふなり」とあり、残虐の意とする。漢碑には人の形の部分を(亡)に作るものがあり、屈屍の象とみてよい。
[訓義]
1. しいたげる、いためころす。
2. むごくきびしい、てあらい。
3. 人を苦しめるわざわい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 コロス・サカサマ・オコル・ニクム・ヲカス・アシ・アラシ・シヘタク・オビヤカス
[声系]
〔説文〕に声として謔・瘧の二字を収める。謔は戯謔、わるふざけをして人をなぶること、瘧は疾熱で苦しむ病。虎害のを、人の心身に及ぼした語である。
[語系]
・瘧ngikは同声。〔急就、注〕に「瘧は熱休作のなり。其のなるを言ふなり」とみえる。
[熟語]
虐威▶・虐害▶・虐遇▶・虐刑▶・虐刻▶・虐殺▶・虐士▶・虐使▶・虐疾▶・虐暑▶・虐▶・虐人▶・虐刃▶・虐政▶・虐世▶・虐待▶・虐魃▶・虐謀▶・虐暴▶・虐用▶・虐乱▶・虐烈▶・虐斂▶
[下接語]
悪虐・虐・横虐・苛虐・害虐・旱虐・頑虐・凶虐・狂虐・虐・五虐・寇虐・虐・酷虐・昏虐・詐虐・惨虐・残虐・恣虐・肆虐・自虐・弑虐・虐・侵虐・賊虐・大虐・貪虐・毒虐・忍虐・魃虐・暴虐・妖虐・乱虐・凌虐・虐
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報