虎穴に入らずんば虎子を得ず
虎が住むほら穴に入らなければ、その中にいる虎の子を捕獲することはできない。あえて身の危険を冒さなければ、大きな成果を挙げることはできないというたとえ。
[使用例] そりゃ、スパイの当然の任務さ。虎穴に入らずんば、虎児を得ず[三浦朱門*セルロイドの塔|1959]
[解説] 「虎の子」は、虎がその子を非常に大事に守り育てるところから、大切にして手離さないもの、秘蔵する金品などをいいますが、この「虎子」はめざましい功名や手柄の比喩です。「後漢書―班超伝」にあることば。
〔英語〕Nothing venture, nothing gain.(冒険しなければ何も得られない)
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こけつ【虎穴】 に 入(い)らずんば虎子(こじ)を得(え)ず
(「後漢書‐班超伝」の「官属皆曰、今在
二危亡之地
一、死生従
二司馬
一、超曰、不
レ入
二虎穴
一、不
レ得
二虎子
一」から出た語) 虎の住む穴に入らなければ、虎の子どもを奪いとることはできない。転じて、大変な危険を冒さなければ功名や
成功を得ることはできないの意。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三三「不レ入二虎穴一不レ獲レ虎、不レ耐二危窮一難レ除レ憂」 〔顔氏家訓‐書証〕
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虎穴に入らずんば虎子を得ず
危険な虎の穴に入らなければ、虎の子を得ることはできない。中国・西域にいること三〇年の、辺境諸民族と通じた武将のことば。
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虎穴に入らずんば虎子を得ず
《「後漢書」班超伝から》危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえ。
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