虎口・小口(読み)こぐち

精選版 日本国語大辞典 「虎口・小口」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぐち【虎口・小口】

〘名〙
城郭陣営などの最も要所にあたる出入口城門などで枡形を造り、敵勢が一時に攻め込めないようなしかけがしてあるところ。〔文明本節用集(室町中)〕
謡曲烏帽子折(1480頃)「八幡もご知見あれ、ひとりも助けて遣らじものをと、小口に立ってぞ待ちかけたる」
② きわめて危険なこと。また、危険な場所。ここう。
※玉塵抄(1563)一二小男議論にとりこめられてめいわくに及とみえたほどに合力して小口を一くつろげくつろげてやりさうわうと云たぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android