蘭亭(読み)らんてい

精選版 日本国語大辞典 「蘭亭」の意味・読み・例文・類語

らん‐てい【蘭亭】

中国浙江省東北部、紹興市の西南蘭渚(らんしょ)にあったあずまやの名。晉代、王羲之孫綽(そんしゃく)、謝安ら四一人の名士が会した所として知られる。

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デジタル大辞泉 「蘭亭」の意味・読み・例文・類語

らん‐てい【蘭亭】

中国浙江せっこう紹興しょうこう県の南西蘭渚らんしょにあった亭。昔の文人たちが流觴りゅうしょうの遊を行った曲水がある。→流觴曲水

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普及版 字通 「蘭亭」の読み・字形・画数・意味

【蘭亭】らんてい

蘭渚に亭あり、修禊の宴が行われた。〔水経注、漸江水〕湖南に天桂山り。湖口に亭り、號(なづ)けて亭と曰ふ。~太守王羲之・謝安兄弟、數(しばしば)きて(いた)る。

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世界の観光地名がわかる事典 「蘭亭」の解説

らんてい【蘭亭】

中国の浙江(せっこう)省紹興(しょうこう)(シャオシン)市の蘭渚山麓にあり、東晋の書家王羲之(おうぎし)が文人を集めて宴を開いた際に詠んだ詩を集め、「蘭亭集序」を書いた場所。鵞池の石碑に刻まれた「鵞池」の文字は、王羲之の直筆と言われている。◇「越王勾践」がこの一帯に蘭の花を植えたと伝えられることから、「蘭亭」の名称がついたという説もある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蘭亭」の解説

蘭亭 らんてい

?-? 幕末-明治時代陶工
安政(1854-60)のころ京都五条通仏師町にすむ。屋号を四ツ目屋といい,茶器,置物などをつくった。

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