藤川(読み)ふじかわ

精選版 日本国語大辞典 「藤川」の意味・読み・例文・類語

ふじかわ ふぢかは【藤川】

愛知県岡崎市の地名江戸時代東海道五十三次赤坂と岡崎との間にあった旧宿駅

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デジタル大辞泉 「藤川」の意味・読み・例文・類語

ふじかわ〔ふぢかは〕【藤川】

愛知県岡崎市の地名。もと東海道五十三次の宿駅。

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改訂新版 世界大百科事典 「藤川」の意味・わかりやすい解説

藤川 (ふじかわ)

東海道品川宿から数えて37番目の宿駅。隣宿赤坂とは2里9町,岡崎とは1里25町の距離があったが,飯盛旅籠屋の多い両宿にはさまれて静かなたたずまいの小規模な宿駅であった。すでに戦国時代には東方の本宿が宿駅の機能を有していたが,1601年(慶長6)には代わって藤川が正式に宿駅となった。近世中期は市場村加宿とした。1843年(天保14)の人口は加宿を合わせて1213人,宿内中心部に本陣・脇本陣1軒ずつ,旅籠屋が36軒あった。1955年岡崎市に合体
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤川」の意味・わかりやすい解説

藤川
ふじかわ

愛知県岡崎市の一地区。旧藤川町。藤川宿旧東海道宿場町で、1601年(慶長6)山中村の一部を移してつくった。岡崎宿まで約6キロメートル。1843年(天保14)の記録では加宿の市場村とあわせて旅籠(はたご)36、茶店48、飯盛(めしもり)女30とあり、本陣、脇(わき)本陣もあった。脇本陣跡には藤川宿資料館がつくられている。芭蕉(ばしょう)句碑松並木などを残している。国道1号が通じ、名古屋鉄道本線藤川駅がある。

[伊藤郷平]


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百科事典マイペディア 「藤川」の意味・わかりやすい解説

藤川【ふじかわ】

愛知県岡崎市の地名。江戸時代には東海道の宿駅で,品川宿から数えて37番目。赤坂宿(現愛知県豊川市)まで2里9町,岡崎宿まで1里25町。東の市場(いちば)村とは町並みが連続し,江戸時代中期には同村を加宿とした。1843年には同村と合わせて家数302・人数1213,本陣・脇本陣各1,旅籠屋36。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤川」の意味・わかりやすい解説

藤川
ふじかわ

愛知県中部,岡崎市南部の旧村域。 1889年村制施行。 1955年岡崎市に編入。江戸時代,東海道の宿場町として発達,いまもその面影を残し,旧東海道沿いのマツ並木が保存されている。宿場町の衰退後はがら紡業に転じたが,1965年頃には一部の特紡への転換を残して消滅した。プラスチック製品の製造,機械工場がある。

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事典・日本の観光資源 「藤川」の解説

藤川

(滋賀県東近江市)
湖国百選 水編」指定の観光名所。

藤川

(愛知県岡崎市)
東海道五十三次」指定の観光名所。

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