藜の羹(読み)あかざのあつもの

精選版 日本国語大辞典 「藜の羹」の意味・読み・例文・類語

あかざ【藜】 の 羹(あつもの)

アカザを汁の実にした吸い物。非常に粗末な食物をたとえていう。
徒然草(1331頃)五八「紙の衾(ふすま)、麻の衣、一鉢のまうけ、あかざのあつ物、いくばくか人の費えをなさむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「藜の羹」の意味・読み・例文・類語

あかざ‐の‐あつもの【×藜の×羹】

アカザを実にした吸い物。粗末な食物のたとえ。
「一鉢の設け、―、いくばくか人のつひえをなさん」〈徒然・五八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android