藍染(読み)あいぞめ

精選版 日本国語大辞典 「藍染」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぞめ あゐ‥【藍染】

〘名〙 藍で染めること。また、その色や染めた物。
延喜式(927)一五「藍染綾一百疋」

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デジタル大辞泉 「藍染」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぞめ〔あゐ‐〕【藍染(め)】

藍で糸や布を染めること。また、染めたもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藍染」の意味・わかりやすい解説

藍染
あいぞめ

藍液で糸や布を染める染色法。藍液は藍の葉を発酵させたものを粉砕し,アルカリ性の水に溶かしてつくる。藍液に浸した布や糸を引上げると,大気中の酸素と反応して,初め緑色,やがて紺色に発色する。染め上がりの安定度は高く,日光にも強い。衣服ほか染紙をつくり,あるいは絵画の着色にも愛用される。

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世界大百科事典(旧版)内の藍染の言及

【染色】より

… 律令制下の染色は大蔵省の下にある織部司(おりべのつかさ)や宮内省に直属する内染司(うちのそめもののつかさ)の指揮,統制のもとに行われてきた。当時織部司の管轄にあった染色工人は緋染70戸,藍染33戸その内訳は大和国に29戸,近江国に4戸であった。これらの工人は公の労役に服する義務を免ぜられ,もっぱら染色に従事していた。…

※「藍染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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