藁座(読み)ワラザ

デジタル大辞泉 「藁座」の意味・読み・例文・類語

わら‐ざ【×藁座】

わらで渦巻き状に編んだ円座えんざわろうだ。
開き扉の軸を受けるため、地覆じふくぬきに取り付ける金具などの部材
鳥居の柱の根元に巻き付ける金属や木。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藁座」の意味・読み・例文・類語

わら‐ざ【藁座】

〘名〙
① 藁で渦巻状の円形に編んだ平たい敷物。円座。わろうだ。
※前田本枕(10C終)二二一「簾の前にわらささしし出でたれど」
開き戸の軸を受けるために地覆(じふく)、貫(ぬき)などにとりつけた材。
※神祇提要(1661‐73頃)九「神社神宝祭器図 凡鳥居有四、一曰二柱、二曰嶋木、三曰籰指(わくさし)、四曰藁座(ワラザ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藁座の言及

【社寺建築構造】より

…桟唐戸は宋の様式を伝えたもので,框(かまち)を組み,これに薄い板をはめる。大仏様や禅宗様では長押がないので,貫に藁座(わらざ)を打ってその穴を利用して釣り込む。框でいくつかの部分に分かれるから,そこに盲連子,彫刻や,輪違(わちがい)などの文様を表す花狭間(はなざま)と呼ばれる格子を入れることがある。…

※「藁座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android